今年のサクラの開花は異常に早く、西会津町だと10日以上も早く開花したところもあったようで、 ギフチョウの観察タイミングも難しかったと聞きます。さて、ムカシトンボはどうでしょう?4月28日にいつものいわき市三和町の産地を下見に行きました。今年から本格的に風力発電所の建設が始まることになっていますので心配でした。当地に着くなり、ある程度覚悟はしていたとはいえ、広範囲にわたる伐採でかつての林道の面影は全く失われており愕然としました。さらにひっきりなしにダンプカーや建設関係の車両が行きかっていて、とても観察が行える状況でないことは明らかで、もうここはダメだと思いました。良いところだったのですがねえ😞
あらたな観察地を決めるために、急きょ近くの候補地を見て回ることにしました。ムカシトンボは三和町内に広く見られ、ほとんどの沢に生息しています。できれば車で直接乗り付けて、車から楽して観察できる場所はないものか。
環境は申し分ない
流畔にはフタバアオイの大群落がいたるところにある
幸い、そう遠くないところにまあまあの沢を見つけて一安心。これで何とか観察できるといいのですが。一帯での羽化はすでに始まっているはずなのですが、ここでは見つかりませんでした。しかしその一方で、越冬トンボ御三家をこの新たな沢沿いで多数見つけることができました。
日ましに緑が濃くなっていく
ニリンソウの開花が盛期
流畔にはフタバアオイの大群落がいたるところにある
幸い、そう遠くないところにまあまあの沢を見つけて一安心。これで何とか観察できるといいのですが。一帯での羽化はすでに始まっているはずなのですが、ここでは見つかりませんでした。しかしその一方で、越冬トンボ御三家をこの新たな沢沿いで多数見つけることができました。
日ましに緑が濃くなっていく
ニリンソウの開花が盛期
特に県内ではまだまだ珍しいホソミイトトンボを4月28日に初めて渓流脇の草地で1頭を発見!この個体はほとんど越冬時の体色で、わずかに胸部と腹部先端が淡く水色を呈していました。ところが5月2 日には、同所でさらに見つけた3頭すべてがほぼ成熟したブルーの鮮やかな体色にかわっていました。ホソミイトトンボについてはほとんど知識がなかったので、正直この渓流で見つけた時はびっくりしました。状況を考えるとやはりこの渓流沿い(標高544m)で越冬していることは間違いないようです。このトンボと同じ場所にはホソミオツネントンボがたくさんいました。白河市の例もあることから、ホソミイトトンボと同じく秋には平地からムカシトンボが生息するような山地帯にまで登って来て、なぜだか分かりませんが渓流脇の樹林の中で冬を越すのでしょう。こう考えると、本種はすでに阿武隈高地全域に分布していている可能性があります。今年以降、県内どこからでも記録が出てもおかしくない状況にあると思います。ホソミイトトンボとホソミオツネントンボはほぼ同時期に平地の池に見られるので、多分この後、一緒に山を下るのでしょう。
ムカシトンボの住む環境で越冬した♂、体色はやや薄いか
一方のオツネントンボは4月中旬にかなりの個体が見られたのを最後に、すでに山を下ったのか全く観察できなくなっていました。前 2 種より越冬が早く終了するようです。オツネントンボとホソミオツネントンボは1ケ所でかなりの個体数がまとまって見ることができますが、ホソミイトトンボは全部で4頭ほどで個体数はかなり少ないようです。しかし、こんな山地の渓流脇で越冬とは、なかなかこのトンボも面白いですね。てっきり平地周辺の丘陵地の林だと思っていました。
この沢では急激に個体数が減って、4月28日には見られなくなった
一方のオツネントンボは4月中旬にかなりの個体が見られたのを最後に、すでに山を下ったのか全く観察できなくなっていました。前 2 種より越冬が早く終了するようです。オツネントンボとホソミオツネントンボは1ケ所でかなりの個体数がまとまって見ることができますが、ホソミイトトンボは全部で4頭ほどで個体数はかなり少ないようです。しかし、こんな山地の渓流脇で越冬とは、なかなかこのトンボも面白いですね。てっきり平地周辺の丘陵地の林だと思っていました。
この沢では急激に個体数が減って、4月28日には見られなくなった
ホソミオツネントンボは渓流脇の若いササの葉に集まっていた
まだ体色が淡く、もうしばらく滞在が続く
日陰だと色が映えるが、まだかなあ
追 ホソミオツネントンボとホソミイトトンボは 5 月 5 日以降全く見れなくなりました。恐らく繁殖地を求めてこの地を離れたのだと思います。また、同じ日にムカシトンボが初目視(以前の観察地において)されました。
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